自殺失敗

 ただいま!

 

 救急病院と精神科と。通算4ヶ月半の入院生活が終わりました。これは長かった。

今回入院の運びとなった発端は、自殺に失敗したからである。それはもう、大失敗だった。あっぱれだ。自分の生命力には。

 

 10月17日にそれは起きた。事の発端がなんであったか、わからない。

わたしにはこの日の前後数日の記憶が、ごっそりない。

きっとベンゾジアゼピン系の薬を多量に飲んでしまったせいだ。

ツイートによれば、デパスを10錠、ワイパックスを5錠。そしてフルニトラゼパム3錠をストロングゼロで流し込んでいる。(薬までは分かるが、どこからストゼロが出てきたか分からない。わたしの家には、酒類は置いていないからだ)

本当はもっと飲んでいたかもしれない。この日のわたしの行動は、まずはいつもの精神科を訪ねて、(記憶がないのでこれは推測だが)「薬を飲んでしまった」と言って薬をねだった。ここでは薬をもらえただろう。それを道中でまた飲み漁ってる可能性も、あるかもしれない。わたしはその足で前に通っていたメンタルクリニックも訪れたようだが、おそらくここでは薬をもらってない。何度か薬をねだりに行ったことがあるが「処方は通ってる病院に任せて」といつも何も出してくれないからである。

そうしてこれもいつどこで仕入れてきたか謎なのだが、わたしはロープを持っていた。園芸用のロープである。

 

 「薬が効かない」と書き込みを残していたが、この時の記憶は健忘により一切ない。うろうろしているうちに、わたしは家の鍵をどこかへ落としたことに気がついた。「ああ、家に帰る資格がないんだ」と思い立ったであろうわたしは、知らぬうちにそのまま近所の公園に行った。わざわざやり方を調べて、ロープをもやい結びにして、公園の遊具に首をかけて吊った。

苦しみも怖さも痛みも、薬のせいで何も覚えちゃいなかった。

 

 しばらくして、わたしは通りすがりの人に発見された。その時には呼吸がなかった様子であった。救急搬送され、この事件で警察も動いた。わたしの心臓は、一度止まったと聞いた。

 

 救急病院に運ばれて、それから2〜3日わたしの目は覚めなかったようである。そのまま覚めなくてもよかったかもしれない。このまま目覚めなかったら、植物人間になっていたかもしれない、とはるきゅん(主治医)は言った。

しかし、わたしは目覚めてしまった。目覚めてからの数日も記憶がない。集中治療室にいたときのわたしは、見舞いに来た弟を、誰だか認識できなかったという。

 

 何が決め手で、自殺に踏み切ったのか、わたしにもよくわからない。薬でラリラリ(ツイートや他者へのメッセージのやりとりで、当人はラリってる感覚は全くなかった様子である)だったのと、お酒を一気に飲んだせいで、酩酊状態にあったのではないかとわたしは推測した。酔っ払ラリっているうちに突飛な行動をとってしまったのだと思う。

ただ一つ、あったのは。この日の前回の診察で「週に3回以上過量服薬があったら入院を考えましょう」と言われていた。10月17日は、その週に過量服薬をして3日目だった。ああ、これでは入院になってしまう。という焦りと絶望が、わたしを自殺へと誘ったのかもしれない。