大好きな主治医が病院を去り、異動するらしい。
この知らせを聞いてわたしは医者の前で泣いてしまった。
この先生はたまに、患者の「安全基地になってあげたい」と口にしていた。私の中で、彼は限りなく安全基地に近かった。
なに、それを失ってしまうという悲しみと悔しさとでいっぱいになったわけだ。
これ以上「好き」「良い」を備えた医者に、二度と巡り会える気がしない。
この先生がまだ病院にいるうちに、調子を崩してやるか、それとも無理をしてでも職場復帰してやるか。迷うところである。
もしかしたら、週一程度来院はするらしいが外来診察をするかどうかはわからない、とのことだ。
他の医者との折り合いが悪くて他所に回せない患者や、気にかかる人は。病院への相談次第だが、継続して診れるかもしれない、と言う。
次はどの先生がいいとか、希望がある?と言われたけど他の医者と接したことがないのでわからないし。「(今の)先生がいいです」って応えちまったね。
「見捨てられ不安に感じちゃうのかな」って言われた。やむなしなのはわかっている。見捨てないよと言われても、見捨てられ感がつきまとう。
やっぱりわたしは病気だな、って思った。
そして、わたしって実はこの一週間(先週薬増やされたので)はうつ病治ってたんじゃね?と思った。
あとは境界例の激しい情緒の波と、元々の性格であろう不安と自信のなさとネガティブ思考ってとこだ。
ま、帰ってきてからはうつ状態で世界が終わってるんだけどさ。
診察室からノンストップで涙を流しながら、おうちに帰ったよ。